お水の知識

ミネラルウォーターと水道水の違いとは?どっちが危険・安全なのか徹底比較!

2018.09.18 | ミネラルウォーター, 水道水

ミネラルウォーターと水道水の違いとは?

人間が生きていくために欠かせない存在のお水ですが、みなさんはミネラルウォーターと水道水、普段どちらを飲んでいますか?

水道水をそのまま飲んでいる方、心配なので浄水器でろ過している方、健康に気をつけてペットボトルやウォーターサーバーのミネラルウォーターを飲んでいる方など、人によって様々だと思います。

「水道水は塩素が入っているから体に悪い」
「ミネラルウォーターの方が安全・安心」

最近は“より安全で良いものを”という消費者の意識が高まっていて、飲用水にはミネラルウォーターを選んでいるという方も増えてきています。

しかし、本当に水道水は体に悪くてミネラルウォーターは安心なのでしょうか?

今回はそんな分かっているようで実は知らないミネラルウォーターと水道水について、徹底解説していきます!

ミネラルウォーターと水道水の違いってなに?

そもそもミネラルウォーターとは?

そもそもミネラルウォーターとは?

ミネラルウォーターとは、一言で説明すると水だけを原料とする飲料水のことです。

ミネラルウォーターと言うとコンビニなどでペットボトルに入って販売されているお水を想像されるかと思いますが、含有する成分や殺菌方法の違いによって主に4つの種類に分類されます。

ミネラルウォーターの種類

(1)ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターとは、ミネラルがたくさん溶け込んだ地下水を使用するお水のことです。
最低限の殺菌処理(ろ過・沈殿・加熱)だけを行い、人工的にミネラルを添加するなど成分を調整することは許されていません。
そのため、自然本来の味を楽しむことができる安全なお水として、ミネラルウォーターの中でも特に人気を集めています。

(2)ナチュラルウォーター

ナチュラルウォーターは、ナチュラルミネラルウォーターよりも含有するミネラル成分が少ない地下水を使用するお水のことを指します。
こちらも人工的にミネラルを添加することは許されておらず、最低限の殺菌処理(ろ過・沈殿・加熱)だけを行って製造されています。

(3)ミネラルウォーター

ミネラルウォーターとは、採水した地下水へ人工的にミネラルを添加するなど、品質を安定させるために成分を調整しているお水のことです。
複数の水源から採水した水を混ぜて製造することが許されていて、処理方法はろ過・沈殿・加熱殺菌のほか、オゾン殺菌と紫外線殺菌も認められています。

(4)ボトルドウォーター

ボトルドウォーターは、地下水以外の原水を使用する飲用可能なお水のことです。
殺菌などの処理方法に制限はなく、RO水・蒸留水・水道水などをボトルに詰めたものもこちらに分類されます。

自分が住んでいる地域のお水しか飲むことができない水道水とは違い、ミネラルウォーターは硬度やpH値、含有するミネラル成分の違いなど、自分の好みの味の商品を購入することができるのが大きなメリットです。

ミネラルウォーターの中でも一般的に「天然水」と呼ばれるのは、(1)ナチュラルミネラルウォーターと(2)ナチュラルウォーターのみとなります。

より安全で美味しいお水を飲みたいなら、(1)か(2)のお水を選択することをオススメしています!

そもそも水道水とは?

そもそも水道水とは?

水道水とはその名の通り、水道の蛇口をひねると出てくる飲用可能なお水のことで、上水とも言います。

川や湖、ダムなどから採水した水を浄水場で様々な殺菌処理を施して浄化・消毒し、人が安全に飲める状態にして給水所に一旦貯留し、各家庭に配水します。

さらに、キレイになったお水が水道管を通って私達の元に届けられるまでの間に細菌などが繁殖しないよう、「塩素」という消毒剤が入れられています。

よく「水道水はカルキ臭い」と言われる原因というのがこの塩素が含まれているからで、ミネラルウォーターには含まれていません。

意外かもしれませんが、水道水にもミネラルウォーターのようにナトリウムやカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル成分が含まれていて、塩素の有無が水道水とミネラルウォーターの大きな違いのひとつになります。

水道水の安全性と危険性

水道水の安全性と危険性

なんとなくぼんやりとしていたミネラルウォーターと水道水の違いがわかったところで、続いてミネラルウォーターと水道水のそれぞれの安全性・危険性について詳しく見ていきましょう!

まずは水道水の安全性と危険性について解説いたします!

安全性について

水道法に基づく厳しい水質基準をクリア

水道法に基づく厳しい水質基準をクリア

水道水には厚生労働省が定める大変厳しい水質基準が設けられていて、51もの項目の基準全てをクリアしなければいけません。

細菌などの有無や有害物質の含有量、さらに味や匂いまで様々な検査項目がありますが、詳細を知りたい方は水道法第4条に基づく「水質基準に関する省令」をご確認ください。

さらに、自治体によっては厚生労働省よりもさらに細かく検査基準を設けている場所も多く、検査項目だけを見るとミネラルウォーターの39項目よりも大きく上回っています。

水道水はこれだけの厳しい基準をクリアしているため、蛇口から供給されるお水をそのまま飲んで大丈夫だとされているのです。

日本の水道水の安全性は世界トップクラス!

日本の水道水の安全性は世界トップクラス!

日本の水道水は前項でも解説した通り厳しい水質基準が設けられているので、世界的に見ても安全性が高いと言われています。

水道水がそのまま飲めるのは世界196カ国中たった15カ国で、その中でも日本はトップレベルの水質を誇ります。

世界で水道水が飲めない国がこれほどまでに多い要因というのが、インフラ設備にかかる莫大な費用です。
蛇口から出る水を飲めるように上水道を徹底して整備するよりも、ペットボトルに飲用可能なお水を入れて販売した方が費用が安く済むのです。

また、海外では水道水を飲むことができる国とされていても、煮沸やろ過させてから飲むことを推奨している場合もあります。

こうして考えてみると、日本の水道水の品質の高さが改めて認識できますね。

危険性について

では、これだけ安全だといわれている日本の水道水ですが、果たして本当にそうなのでしょうか…?
実は日本の水道水が絶対に安全とは言い切れない心配な要因が2つあるんです。

塩素は絶対に安全とは言い切れない!免疫力低下や発がん性も…!?

塩素は絶対に安全とは言い切れない

日本の水道水には、殺菌効果がある「塩素」が入っています。

塩素を入れることで、生活排水などで汚染された川から採水した水でも飲用可能なまでに消毒することができ、また、給水所から各家庭に供給されるまでの間に雑菌や病原菌などが繁殖してしまうことを防いでくれます。

しかし、この塩素は強い殺菌力ゆえに私達の体に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。

塩素(Cl2)は水と反応し次亜塩素酸(HClO)を生じ、続いて塩酸(HCl)と活性酸素(O)に分解します。この活性酸素は他の物質に対して強い酸化作用を及ぼし、殺菌あるいは漂白等の有益な作用を示すと同時に、組胞を破壌し人体に悪影響を及ぼすとの研究結果があります。特にアメリカでは塩素の害の研究が進んでいます。
 

【参考】臭いだけじゃなかった!「知られざる塩素の害」|家中まるごと浄水器ねっと

日本の水道水には0.4〜1.5mg/Lほどの量の塩素が入れられていて、これは水道水を飲むことができる諸外国の5〜15倍もの量になります。

日本は生活排水に汚染された川の水を水道水に使用していることが多く、それを飲めるレベルにまで消毒するために塩素を多く入れています。

日本の浄水レベルは非常に高いですが、残念なことに水道水の塩素濃度は世界一という事実があるのです…。

では、塩素は実際に私達の体にどのような悪影響を与えるのでしょうか?
主に以下のような健康被害が懸念されます。

塩素が体に及ぼすとされる悪影響
  • 消毒時に発がん性物質「トリハロメタン」が発生する
  • 免疫力の低下を招く
  • 肌の乾燥&かゆみを引き起こし、アトピーの悪化も
  • 髪が痛む
  • 粘膜を刺激し、喘息の要因になる

もちろん水道水を飲んだからと言って直ちに体に悪影響が出るわけではありませんが、毎日2Lの水道水を飲んだとすると10万人に1人の確率で発がん性などの害が出る塩素濃度で日本の水道水は作られています。

確率的には非常に少ないですが、将来の健康のことを考えると、なるべく塩素が含まれていないお水を飲みたいというのが本心ですよね…。

水道管や貯水槽はサビやカビだらけで不衛生!

キレイに浄水された水道水は、給水所から私達の家まで届けられるまでに水道管を通ってきます。
しかし、この水道管が汚かったら、せっかくキレイになった水も台無しだと思いませんか?

老朽化した水道管水道管の中身
▲老朽化した水道管の中身
 

【参考】水道管の中身がメチャクチャおぞましい姿だった…。|RACLA

水道管の実態と経年劣化
▲水道管の中の状態です、20年でかなりヤバいです。
 

【参考】住宅の水道管交換は建て替え分の費用がかかるかも!?|NAVERまとめ

上の写真は使用し続けられた水道管が経年によってサビ・水垢・細菌で汚れてしまっている様子を撮影したものです。

塩素によって水道管の内部がサビてしまったり、鉄バクテリアの繁殖で腐食してしまったり、細菌の死骸が溜まってしまったりして、水道管の内部には汚れが少しずつ蓄積されていきます

いくら浄水場でお水がキレイになったとしても、これだけ汚い水道管を通ってきていると思うと心配になりますよね…。

また、マンションなどの集合住宅にお住まいの方はさらに要注意です!まずは下図をご覧ください!


▲ビル・マンションの貯水槽
 

ビルやマンション、学校などの大きな施設などでは水道水を貯めておく貯水槽が設置されています。

この貯水槽の管理は施設の所有者に一任されているのですが、定期的にメンテナンスや清掃が行われていない場合も多く、貯水槽の中でカビやコケが繁殖してしまっていたり、虫や小動物など死骸や糞尿が混入してしまっていることも…!

知らないうちに汚い貯水槽の水を飲んでしまっていた!ということにならないように、管理者に貯水槽の点検状況を確認してみることが大切です。

ミネラルウォーターの安全性と危険性

ミネラルウォーターの安全性と危険性

さて、続いてミネラルウォーターの安全性と危険性について確認していきましょう!
詳しくご紹介いたします!

安全性について

食品衛生法の厳しい安全基準をクリア

ミネラルウォーターには、水道水とはまた違う水質基準が厚生労働省によって定められています。

食品衛生法第11条に基づく「食品、添加物等の規格基準」で、含有する成分から製造工程まで基準が細かく定められていて、製造過程で殺菌・除菌の工程がある場合は39項目、ない場合は14項目をクリアする必要があります。

以前は殺菌・除菌の工程の有無に関わらず「ミネラルウォーター類の原水基準」によって18項目定められているだけでしたが、規格基準が改正されたことによってより厳しく安全確保がなされるようになりました。

塩素などの消毒剤が入っていない

ミネラルウォーターには塩素などの消毒剤が入っていない

ミネラルウォーターの最大の安心できる要因が、水道水とは違って塩素が入っていないということ。

塩素は強い殺菌作用があるために体へ悪影響を及ぼしてしまうだけではなく、カルキ臭くなってしまってお水を美味しく感じられなくなるデメリットもあります。

その点、ミネラルウォーターは徹底された衛生管理がなされた工場のもとで、ろ過や加熱などの薬品に頼らない殺菌方法を用いて製造されているため安心して飲むことができます。

危険性について

厳しい水質基準と衛生管理のもとで、塩素などの消毒剤も入れられずに製造されているミネラルウォーター。
では、そんな一見安全そうに思えるミネラルウォーターにも危険性はあるのでしょうか?

消毒剤や防腐剤などが含まれていないため、雑菌が繁殖しやすい

ミネラルウォーターは一度開栓すると雑菌が繁殖しやすい

ミネラルウォーターは塩素などの消毒剤はもちろん、一般的な清涼飲料水のように保存料や防腐剤などの添加物も一切含まれていません。

そのため、ペットボトルを開栓した際に空気中の雑菌などが中に入り込んでしまうと、水の中で繁殖してカビなどが発生してしまう場合があります。

水道水は塩素が含まれているため雑菌が繁殖することを抑えられるのですが、ミネラルウォーターは無添加ゆえに雑菌が繁殖しやすい環境となっているのです。

そのため、一度ペットボトルを開栓したら2〜3日以内(口をつけたらその日のうち)に飲み切ることをオススメします!

外国産のミネラルウォーターは無殺菌で製造されている場合も

外国産のミネラルウォーターは無殺菌で製造されている場合も

エビアンやボルヴィック、クリスタルガイザーなどなど、海外から輸入されているミネラルウォーターは、日本の水質基準とはまた別の規格で製造されています。

日本で製造されているミネラルウォーターは、ろ過や沈殿、加熱などの何らかの殺菌処理が必ず行われていますが、外国産の天然水(ナチュラルミネラルウォーター)と呼ばれているお水は、殺菌や浄水処理を行うことが一切許されていません

つまり、採水したお水をそのままペットボトルに詰めているだけなので、もし雑菌や汚物が混入してしまった場合も、取り除かれること無くそのまま出荷されてしまいます。

そのため、ミネラルウォーターを買うなら殺菌処理が必ず施されている日本産の商品の方がより安心と言えます。

美味しいのはどっち!?ミネラルウォーターと水道水の味の違い

ミネラルウォーターと水道水、おいしいのはどっち?

さて、ここまではミネラルウォーターと水道水の安全性と危険性について詳しく解説してきましたが、肝心の味はどうなんでしょうか?

ミネラルウォーターの方が美味しいという風潮がなんとなく広まっていますが、実は面白い実験データがあるのでご紹介いたします!

東京都水道局が「東京水飲み比べキャンペーン」という、水道水とミネラルウォーターをどちらか分からない状態で一般の方々に飲み比べしてもらうイベントを実施し、下記のような結果となったのです。

飲み比べの結果、半数近い方から「水道水の方がおいしい」との声を頂きました。
たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
これからも、おいしい水道水をぜひ蛇口から直接お飲みください!

■実施方法
・水道水は水道局庁舎の蛇口等から採水
・水道水、ミネラルウォーターとも同じく10〜15℃に温度管理
・どちらが水道水又はミネラルウォーターか分からないようにして実施
 
参加者 水道水の方がおいしい どちらもおいしい ミネラルウォーターの方がおいしい
35,938人 13,805人
(38.4%)
6,169人
(17.2%)
15,964人
(44.4%)

【参考】「東京水飲み比べキャンペーン」の 平成28年度実施結果をお知らせします。|東京都水道局

やはりミネラルウォーターの方が美味しいと感じる人が多少多いようですが、それでも水道水の方が美味しく感じたという方も半数近くいるという、ちょっとびっくりした結果となりました。

現在、日本各地の多くの水道局では、水道水の塩素濃度を0.4mg/L以下にしようという取り組みが行われています。
そのため、昔と比べると塩素の匂いが緩和されて、美味しく思えるようになった地区が増えてきていることが要因のようです。

普段からミネラルウォーターを愛飲している方や、自然豊かな土地で塩素が少ない水道水を飲まれている方ほど塩素の匂いに敏感ですので、環境の違いで個人差が出ているようです。

ミネラルウォーターと水道水の費用はどれだけ違ってくる?

最後にミネラルウォーターと水道水を費用の面でも比較してみましょう!

スーパーなどで2Lのペットボトルのミネラルウォーターを購入するとすると、1本あたり100円程度で購入することができます。
また、水道水の料金はお住まいの地域によって多少異なってきますが、1Lあたり約0.2円ほどです。

上記の条件で計算した場合、費用にどれくらい違いが出てくるでしょうか?

飲用水として使用する場合の金額の比較

  ミネラルウォーター 水道水
条件 ミネラルウォーター
2L×1本:100円
水道水
1L:0.2円
1Lあたりの金額 50円 0.2円
1日分の金額
(1.5L)
75円 0.3円
1ヶ月分の金額
(1.5L × 30日)
2,250円 9円

飲用水としてそれぞれ1ヶ月飲み続けるとすると、ミネラルウォーターは2,250円かかるのに対して、水道水はなんとたったの9円

ミネラルウォーターよりも水道水が安くなることは想像できましたが、こうして実際に数字にしてみると水道水のコスパが良すぎてびっくりしてしまいますね…!

【まとめ】より安全なのはミネラルウォーター!

さて、ここまで長々とお付き合いいただきましてありがとうございました!

コストパフォーマンスの高さは圧倒的に水道水の方が上でしたが、安全性や味の面を踏まえると、やはりミネラルウォーターの方が良いという結果でしたね。

水道水に浄水器を取り付けて塩素を取り除くという方法もありますが、この場合、水道水に元から含まれているミネラル成分まで取り除かれてしまいミネラル補給ができなくなってしまうので、あまりオススメはできません…。

また、まだ体が未発達な赤ちゃんは塩素の影響をより受けやすいので、軟水のミネラルウォーターを使用することが適しているとされています!

たかが水と思わずに、自分や家族の将来の健康まで見据えて、普段から安全なお水を摂取していきましょう!

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