お水の知識

【まとめ】災害時に必要な飲料水の備蓄量とは?生活用水の確保方法も

2018.09.26 | ミネラルウォーター, 災害

【まとめ】災害時に必要な飲料水の備蓄量とは?生活用水の確保方法も

地震、洪水、津波、土砂災害などなど…、日本は自然災害が多く発生する国です。

未曾有の大災害となった東日本大震災や、最近では北海道胆振東部地震が記憶に新しく、いつどこでまた大きな災害が発生するかわからない状況にあります。

筆者は東日本大震災発生時は福島に住んでいて、長い被災生活を経験しました。
ですから、常日頃から自然災害に対して備えをしておくことの重要性を、もっと皆さんに知っていただきたいと思っています。

今回は自然災害の対策の中でも、人間が生きていくために最も大切なお水について、詳しく解説していきます!

災害対策で必要な水の備蓄量は?

生きるために必要な「飲用水」の備蓄量

飲用水の備蓄量

生命維持に最も大切な「飲用水」。

人の体の6〜7割は水分でできていて、たった2%失われただけでも体調の不調を感じ始め、10%で筋肉の痙攣や循環不全に陥り、20%までいくと死に至ってしまいます…。

人は食べ物を食べなくても1ヶ月程度生きることができますが、水を1滴も飲めない環境だと4〜5日で死んでしまいます
それほどお水は私達にとって欠かせない存在なのです。

では、災害時に断水が続くことを考えると、生きるためにはどれほどの量のお水を備蓄しておく必要があるのでしょうか?

人は1日に、食事と飲み物から約3リットルの水分を摂取する必要があります。

そして、災害発生時に給水車が来るまで3日ほどかかると言われているので、最低でも「3リットル × 3日 × 人数分」が必要な飲用水の備蓄量となるのです。

必要な備蓄水の最低量(例)

■1人暮らし

3リットル × 3日 × 1人 = 9リットル(2Lペットボトル 4.5本分)

■2人暮らし

3リットル × 3日 × 2人 = 18リットル(2Lペットボトル 9本分)

■3人暮らし

3リットル × 3日 × 1人 = 27リットル(2Lペットボトル 13.5本分)

■4人暮らし

3リットル × 3日 × 1人 = 36リットル(2Lペットボトル 18本分)
 

上記はあくまで必要最低限の備蓄量になりますので、土砂崩れなどで道が塞がれて給水車の到着が遅れてしまうことも想定すると、余裕を持って5日〜1週間分ほど備蓄しておくことをオススメします。

あると便利!いろいろ使える「生活用水」の備蓄量

生活用水の備蓄量

被災生活では悪臭や感染症などの病気を防ぎ、衛生的な環境を保つために「生活用水」の存在も非常に大切となってきます。

顔や手を洗ったり、洗濯したり、トイレを流したり…。

生活用水はなくても命に関わりはありませんが、衛生面が悪化してくると精神的な苦痛も多くなり、長く続く被災生活のストレスで体調を崩される方も少なくありません。

では、生活用水としてどれくらいの水を用意しておけば、安心して被災生活をおくることができるのでしょうか?

人は1日にトイレやシャワー、炊事、洗濯などで300リットルもの生活用水を使用しています。これは湯船に溜められる水量の1.5倍の量にあたり、災害時にはもっと節約して水を使用する必要があります。

例えば、トイレは3回に1回流す、シャワーは諦めて洗顔や体を拭く程度にするなどの節約をして生活した場合、4人家族で約200リットル(湯船1杯分)の量で3〜4日ほど凌ぐことができます。

オススメの飲用水の備蓄方法!ローリングストック法とは?

オススメの飲用水の備蓄方法

いつ起きるか分からない自然災害に備えるために、普段から飲用水を備蓄しておくことが大切です。
しかし、実際にはどのように備蓄するのが効率的なのでしょうか?

災害時のために消費期限が長い保存食や保存水を購入しておくのも良いですが、いざという時に確認したら消費期限が切れていたり、そもそも何をどこへ収納したかさえも忘れてしまう場合が大半です…。

普段からどこに何があって、消費期限がいつまでか把握しておくのは案外難しいものですが、「ローリングストック法」という新しい備蓄法を活用すれば、そんな失敗もなくなります!

ローリングストック法とは?

普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法をローリングストック法と言います。
ローリングストック法のポイントは、日常生活で消費しながら備蓄することです。
食料等を一定量に保ちながら、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができるはずです。

ローリングストック法の図

【参考】備蓄の心得 ローリングストック法|トクする!防災

つまり、ローリングストック法とは、

  1. いつも食べている食料や飲料を多めに購入する
  2. 古い(賞味期限が早い)ものから消費する
  3. 使った分はすぐに補充する

この3つのポイントを抑えておけば、消費期限が過ぎてしまうこともなく、どこにどのくらいの備蓄があるか把握しておくことができるのです!

方法① ペットボトル

ペットボトル

ローリングストック法で飲用水を備蓄しておく方法として、1番手軽なのはやはり「ペットボトル」です。

2Lという使い切りやすいサイズなので常に新しいものに入れ替えることができますし、500mlなら災害時の持ち運び用としても大変重宝します。

4人家族だとしても、2Lペットボトル6本入りの箱の場合、たった3箱分の備蓄だけで済みます。

このぐらいの量なら生活スペースを圧迫せずあまり邪魔にならないため、とても現実的な備蓄方法だと思います。

一般的にミネラルウォーターは消費期限が1〜2年ほどですが、中には5年も保存しておける「非常用保存水」もあります。

しかし、ミネラルウォーターは経年とともに徐々に鮮度が落ちてしまうので、やはり普段から飲用水として利用することで「消費→補充」のサイクルを作り、常に新しい水が手元にある状態にすることが好ましいです。

方法② ウォーターサーバー

ウォーターサーバー

次に手軽な方法として、「ウォーターサーバー」を活用する方法があります。

いつでも冷水とお湯を使うことができて便利なウォーターサーバーですが、停電時でもお水を出すことができるよう工夫されている製品もあります。

ウォーターサーバーを利用すると定期的に新しいお水が配達されてくるため、消費期限が過ぎてしまう心配もありません。

しかし、通電していないウォーターサーバーでは細菌の繁殖を抑えるクリーニング機能が作動しないため、1度開栓してしまうとあっという間に雑菌がボトルの中で繁殖してしまいます

水道水のように塩素が入っていないミネラルウォーターは、1度開封したら2〜3日以内に飲みきることが推奨されています。

しかし、ウォーターサーバーのボトルは1本12リットルと量が多く、飲み切るのに1週間ほどかかるので、衛生面を踏まえると2リットルのペットボトルの方が安心です。

方法③ 携帯浄水器

ローリングストック法ではないですが、どうしても家に飲用水を備蓄できない場合は「携帯浄水器」を利用して飲用水を確保する方法もあります。

川や海、雨水などもろ過して飲用可能なまでにキレイにしてくれるので、災害時だけではなく、アウトドアやレジャーシーンでも活躍してくれます。

携帯浄水器の種類

ストロータイプ ボトルタイプ ポンプタイプ
ストロータイプの浄水器 ボトルタイプの浄水器 ポンプタイプの浄水器
水に直接挿してストローのように吸い上げて飲むタイプの浄水器。コンパクトだが強い吸引力が必要なため、子供やお年寄りには難しい。 ストローの形状の浄水器に専用のボトルが付属したもの。
やや大ぶりになるが、吸引力がなくてもボトルを潰して水を押し出すことができる。
空気入れのようにポンプの力で水をフィルターに通し、浄化するもの。大きいため持ち運びしにくいですが、一度に大量の水をろ過できます。

ただし、汚染がひどい水をろ過する場合はすぐにフィルターが汚れてしまい、臭いが気になるだけではなく、除菌力も落ちてきてしまいます。

常にキレイなお水を飲むためにも、買えのフィルターは必ず用意しておきましょう。

災害時給水ステーション(給水拠点)の利用と注意点

災害時給水ステーション(給水拠点)の利用と注意点

震災が発生して上水道が断水すると、復旧までに長くて1ヶ月以上もかかってしまう場合もあります。

筆者も東日本大震災で断水を経験しましたが、私がいた地域(福島県福島市某所)では完全に復旧するまでに1週間以上も要し、その間は毎日2回、家族3人で給水車が来ている町役場まで汲みに行っていました。

断水が長引くと流石に家に備蓄してある分だけでは足りなくなってきますので、「災害時給水ステーション(給水拠点)」を利用することも考えておかなければなりません。

前もって近くの給水拠点を確認しておく

災害時給水ステーション(給水拠点)

まずは災害時に備えて、お近くの災害時給水ステーション(給水拠点)の場所を知っておく必要があります。

災害時給水ステーションの場所は、各自治体の水道局の公式HPで掲載されているので、自分の家から1番近い給水拠点までの道のりを確認しておきましょう!

災害時は建物の倒壊や火災によって道が塞がれてしまう可能性があるので、複数の道のりを把握しておくとより安心です。

ちなみに、東京都の災害時給水ステーションの場所は下記のページから確認することができますよ。

給水所からお水を運ぶ道具を備えておく

給水拠点から飲用水を運ぶためには、当然ですが入れ物となるタンクが必要になってきます。

場合によっては給水拠点でビニール袋の簡易容器が配られれるときもありますが、100%もらえる保証もないので、事前に自分で用意しておくことが懸命です。

普通のプラスチック製のポリタンクも良いですが、折りたたみできるビニールタイプのポリタンクがコンパクトでオススメです!

飲用水用のポリタンク

プラスチックタイプのポリタンク ビニールタイプのポリタンク
プラスチックタイプのポリタンク ビニールタイプのポリタンク
頑丈だが場所を取る 使わない時は折り畳める

また、1日分の飲用水を給水拠点から家へ運ぶには、大変な労力かかります…。

車があると言ってもガソリンが切れてしまう場合もあるので、自転車に荷台を取り付けたり台車を用意しておくと、非常時も楽にお水を持ち帰ることができます。

マンションの上層階にお住まいの方は注意!多めの備蓄を!

マンションの上層階にお住まいの方は注意!多めの備蓄を!

地震などの災害時は、エレベーターが使えなくなってしまう場合が多いです。

まだ記憶に新しい「大阪北部地震」では、エレベーターの復旧に3日を要したビルもあり、もっと被害範囲が大きければさらに時間がかかっていたとされます。

そうなると、マンションの上層階に住んでいる方は階段で上り下りするしかなくなるのですが、給水拠点から水を汲んで来た場合、階段で運ばなくてはなりません。

体力を非常に消耗してしまいますし、力の弱い女性やお年寄りには無理な行為です。

そのため、マンションの上層階にお住まいの方は、常日頃から十二分に飲用水を備蓄しておく必要があるのです。

生活用水の確保方法とは?

さて、ここまでは飲用水の備蓄と確保について解説してきましたが、今度は被災生活を衛生的におくるために必要な生活用水の確保方法について、具体的にご紹介いたします。

お風呂に水を溜めておく

お風呂に水を溜めておく

1番簡単なのは、お風呂に水を溜めておく方法です。

浴槽は約200Lもの水(4人家族なら3〜4日分)を一度に溜めておくことができるので、日頃からお風呂の水はすぐに抜かず、翌日まで残しておくと突然の災害にも慌てずに対処することができます。

ただし、残り湯は雑菌が繁殖し痛みが早いので、トイレの洗浄水として使用してください。

また、災害発生時に湯船に水を入れていなかったとしても、落ち着いて行動しましょう。

水道管が地震によって破損してしまっても、中にはまだ水が残っている場合がありますので、水が出る限り急いで湯船に溜めておきましょう

入浴に使用していないお水なら、洗顔や洗濯、食器洗いなどにも使用できます。(水道水には塩素が含まれているので、3日程度は傷まずに保管できます。)

ただし、ご家庭に小さなお子様がいる場合は、湯船に水を溜めておくと転落して溺れてしまう恐れもありますので、お風呂の代わりに大きなポリタンクなどを用意するのが良いでしょう。

雨水を溜める

普段から雨水を溜めておいて、生活用水として活用する方法もあります。

バケツやポリタンクに貯めるのもいいですが、最近は「雨水タンク」という雨どいを通じて屋根に降った雨水を集める防災グッズも登場しています。

安いものだと6,000円程度、200リットル溜められる立派なものでも5万円前後で購入でき、自治体によっては補助金が出るところもあります。

雨水タンク

雨水タンク

飲用水としては使用できませんが、大気の汚れを含んでしまっている最初の雨は捨てて使用するなどの工夫をすれば、洗濯や食器洗いなどにも十分使用することができます。

エコキュート(電気温水器)

エコキュートなどの電気給湯器には、たくさんのお湯を溜めておく貯湯タンクが搭載されています。

機種によって異なりますが、だいたい300〜500Lほどの水を確保することができます

災害で停電になってしまっても非常用取水栓からタンクの中にある水(お湯)を取り出すことができるので、断水時も生活用水として活用してくれます。

ただし、衛生上飲用水としては使用しないようにしましょう。

プールや近くの川などから汲んでくる

プール

これはちょっと大変ですが、近くに学校のプールや川、池などがある場合は、そこから汲んでくる方法もあります。

もちろんそのまま使用するには衛生的に問題がありますので、トイレの洗浄水としてお使いください。

ただ、「携帯浄水器」などで水をキレイにろ過することができれば、飲み水や洗濯、食器洗いなどにも使用することができます。

普段から近所に生活用水として活用できそうな水場があるか、確認しておくと良いでしょう。

災害発生!簡単なオススメの節水方法とは?

災害に備えて十分に食料や水を用意していても、実際に災害が発生すると被災生活がいつまで続くのかわからず、備蓄が足りなくならないか心配になるものです…。

生きるために大切なお水をできる限り温存するために、簡単にできる節水方法をいくつかご紹介いたします!

食器をラップで包んで使用する

食器をラップで包んで使用する

お皿にラップを巻いてからご飯を乗せれば、食器が汚れず洗う必要がなくなります。

使用後はラップを捨てて、また新しいラップを巻けば何度でも使用することができます。

非常用持ち出し袋にラップも一緒に入れておくと安心です。

レトルト食品や缶詰で食事を取る

レトルト食品や缶詰

温めに何度も同じお湯を再利用できるレトルト食品や、そのまま食べることができる缶詰は節水に大きく役立ちます。

ただし、缶詰は缶切りが必要なものではなく、手で開けられるタイプのものを備蓄しておきましょう。

また、毎回お湯が必要になるインスタントラーメンはオススメできません。

歯磨きはマウスウォッシュで

マウスウォッシュで歯磨き

マウスウォッシュ(洗口液または液体歯磨き)を使って歯磨きをすれば口をゆすがなくても済むため、水が貴重な災害時もお口を衛生的に保つことができます。

また、歯磨きさえできない状況の場合は、唾液を出すだけでもオーラルケア対策になります。

唾液には口の中の汚れや細菌を洗い出す働きがあり、耳の下(あごの付け根)の部分を指で押すと唾液が分泌されるので、口の中が気になったときにすると良いでしょう。

洗い流さないシャンプーやウェットティッシュを用意する

洗い流さないシャンプーやウェットティッシュ

洗い流さないタイプのシャンプーとウェットティッシュがあれば、お風呂に入れない断水時も全身を清潔に保つことができます。

ただしアルコールが入っている除菌タイプのウェットティッシュは肌が荒れてしまう場合もありますので、ノンアルコールの優しい成分のものを使用しましょう。

最近は「からだふきシート」という専用の商品も販売されています。

簡易トイレ(非常用トイレ)を用意しておく

簡易トイレ(非常用トイレ)

断水してしまうとトイレを流すことができなくなりますし、たとえ水があったとしても、下水道やマンションの排水管が壊れていると汚水が漏れ出てしまう可能性も…。

しかし、トイレに汚物をそのままにしておくと、感染症が広まってしまう危険性もあります。

そんな時に役立つのが簡易トイレ(非常用トイレ)です。

ビニール袋の中に水分と臭いを吸収してくれるポリマーやシートなどを入れて使用するタイプが多く、使い終わったらそのまま捨てられるのがメリットです。

簡易トイレがない場合は、ビニール袋の中に新聞紙を敷くことでも代用できます。

まとめ

いつ起こるかわからないのが自然災害。
そんな不測の事態にも問題なく対応するためには、他人事と思わずに普段から準備を進めていくことが大事です。

  1. 飲用水を普段から備蓄しておく(3リットル × 3日 × 人数分)
  2. お風呂や雨水などを溜めておき、生活用水を確保する(200リットル)
  3. 災害時の給水拠点を把握しておき、持ち運ぶタンクを用意しておく
  4. 節水のために生活用水の代替品となるグッズを揃えておく

今回ご紹介した以上の対策をしておけば、災害時も水の確保で困ることはなくなると思います!

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